令和8年度 代表挨拶

協議会と地区会の連携をめざして


全国美術部⾨代表 ⾚⽊ ⾥⾹⼦ (岡⼭⼤学)


 令和6・7年度に副代表として部門協議会の司会・コーディネーターを務めさせていただき、令和8年度より代表に就任することとなりました、赤木と申します。よろしくお願いいたします。
 ご存知のように「全国美術部門」は、国立大学法人のうち教育に関する学術の研究及び教育者養成を主とする大学・学部を会員として組織された「日本教育大学協会」(以下、教大協)の「全国研究部門」のひとつです。教科等別に20の研究部門があり、教大協に機関加盟している会員大学・学部に所属する教員は、自動的に部門会員となります。教大協HPで各部門の年度ごとの活動報告を概観すると、オンラインのみで委員会から大会・協議会・総会までを実施する部門、オンライン会議やメール会議を併用しつつ対面で 100 名程度の大会を実施する部門、また関連学会の年次大会と同時開催あるいは共催というかたちで、大会・協議会等を実施する部門など、活動の様相は実にさまざまです。
 「全国美術部門」(以下、部門)では今年度、「大学美術教育学会」(以下、学会)の北海道大会にて部門協議会を対面で開催いたします。ハイブリッド配信を期待される向きがあることは承知しておりますが、安定した通信環境と高い技術が必要であり費用も嵩むことから、断念せざるを得ませんでした。また、完全にオンライン開催とすることについては、部門と学会の関係をどのように見直していくかに深く関わりますので、慎重に検討したいと思います。今回は、北海道地区の部門会員の皆様のご尽力で実現する学会大会を支援する意味でも、対面でご参加いただきたく、よろしくお願い申し上げます。なお、これまで同様、参加が叶わなかった部門会員の方にも詳しい協議会報告をお読みいただけるようにいたします。
 令和6・7年度の協議会では、当時の代表新井浩先生(福島大学)のお声がけで実施された地区課題アンケートの結果を踏まえ、「図工・美術科教員養成における今日的地域課題と展望」をテーマとしました。今年度も同テーマを継承しつつ、副代表の藤田英樹先生(島根大学)のコーディネートで各地域の現状から教員養成の今後の展望を探る予定です。
 国立大学における美術教員養成は現在、未曽有の危機に瀕しています。それぞれの地域で具体的に何が起きているのかを相互に知り、打開策の先行事例に学び、さらに検討を重ねる必要性はますます大きくなっています。部門は、学術コミュニティにおける研究と地域コミュニティにおける教育実践をつなぐ役割を担っていますが、その根幹を支えているのは、全国 9 つの地区会に属する各大学の部門会員の皆様です。一人ひとりが当事者としてどのように考え、行動するかによって、未来が大きく変わってくるように思えます。その可能性を広く発信していく部門でありたいものです。こうした活動を続けられるよう、全国各地の国立大学・学部において美術及び美術教育を専門としつつ教員養成に取り組んでおられる皆様に、一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。